成尾整形外科病院

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全国高等学校選抜自転車競技大会に帯同して――高校生アスリートの情熱と、現場での医療活動

 

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1. はじめに:春の選抜、自転車競技の舞台へ

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2025年3月25日から全国高等学校選抜自転車競技大会に、救護班の一員として帯同しました。全国から集まった高校生アスリートたちは、鍛え抜かれた身体と強い意志をもって、この大会に挑んでいました。会場には緊張感と希望が入り混じり、スタートラインには一人ひとりの努力とドラマが詰まっていました。

2. 高校生たちのはつらつとした走り

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自転車競技は、瞬発力と持久力、そして戦術が試される競技です。高校生といえども、その技術と体力は非常に高く、特にトラックレースではミリ単位の判断が勝敗を分けます。ロードレースでは、風を読み、ペースを調整し、最後のスプリントで勝負を決めるなど、見応えのある展開が続きました。

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現場では、選手同士が支え合い、ライバルでありながらも互いにリスペクトを忘れない姿勢が印象的でした。ゴール後に握手を交わす様子や、予選敗退した仲間に声をかける場面など、競技だけでなく人間としての成長も垣間見ることができました。

3. 落車は避けられない現実

トレーニングや機材の進化によって年々高速化が進んでおり、さまざま新記録が更新されていました。しかし高速化し、接触が常につきまとう競技である以上、「落車(転倒事故)」は避けられません。特にロードレースでは、濃霧や雨などコースのコンディションにより、バランスを崩す場面も見られました。

今回も、複数名の選手がレース中に落車し、擦過傷や打撲、場合によっては骨折を疑うような症状が見られるケースがありました。私たち救護班は、レース中の無線連絡を受け、すぐに現場に急行しました。

4. 救護班の役割:現場での初期対応

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落車直後の対応で重要なのは、**「的確な判断と迅速な処置」**です。
選手の意識状態、骨折や脊椎損傷の可能性、出血の有無などを一瞬で判断し、必要に応じて応急処置を行い、搬送先を決定します。

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ある選手は落車直後、膝の深い擦過傷と手首の腫れを訴えました。まずは止血と消毒、固定処置を行い、病院での精査が必要と判断しました。痛みに耐えながらも「またレースに出たい」と語る姿に、医療従事者として背筋が伸びる思いがしました。

5. 医療者としてのやりがい

このような現場では、選手の命や将来の競技人生に関わる判断を求められます。だからこそ、スポーツ現場における整形外科医や救護スタッフの役割は非常に重要です。

また、現場での処置だけでなく、選手や保護者、指導者に対しての説明やフォローも欠かせません。信頼関係を築くことが、選手の安心につながります。

6. 未来のトップアスリートたちへ

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今回帯同した高校生たちは、将来のオリンピック選手やプロサイクリストになる可能性を秘めています。そんな選手たちを、医療の立場から支えられることは、非常に光栄であり、誇らしいことです。

今後も、彼らが安心して全力を出せる環境を作っていくため、現場に立ち続けたいと思います。

7. 最後に

全国高等学校選抜自転車競技大会は、スポーツの素晴らしさと、人間の強さ、医療の大切さを改めて実感できる貴重な機会でした。
若い選手たちの努力と、医療スタッフの連携がひとつになって、素晴らしい大会が成り立っています。
これからも、彼らの「挑戦する背中」を、見守り支えていきたいと思います。

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