ごあいさつ
専門性を生かし 質の高い医療提供をめざす
1977年の開院以来、整形外科専門病院として、新たな技術を取り入れ、安心・安全な医療を目指してまいりました。昨年10月には内科医を1人増員し、糖尿病など入院時の内科的診療にも対応できる体制を強化しました。
昨年は膝が痛む人への新しい治療として、保存療法と手術療法の中間的治療法「末梢神経ラジオ波焼灼療法」を導入しました。これはいわゆる〝切る〞手術ではなく、痛みを感じる膝の神経にラジオ波を流し、痛みをコントロールするもので、2023年6月に保険適用となりました。手術に踏み切れず、痛みを我慢しながら生活している人への治療の選択肢がまた一つ増えました。
また、骨がもろくなることで起こる骨粗しょう症椎体圧迫骨折に対しても、低侵襲の手術「経皮的椎体形成術(BKP)」を選択できるようにしました。痛みは人それぞれですが、痛みを抱えたまま生活していては、生活の質(QOL)が低下してしまいます。重要なのは骨折しない体を維持することです。自分の骨の状態を知ってもらうためにも、私たち医療機関が骨粗しょう症検査の重要性を、さらに訴えていく必要があると感じています。
今年4月には、熊本市西区に鼠径ヘルニアの専門クリニックを開院し、新たな分野の診療も行っていく予定です。整形外科の診療も行いますので、より多くの皆様のお役に立てるように精進していく所存です。
2年後に当院は創立50周年を迎えます。脊椎・脊髄、関節分野の専門性を生かしながら、地域の皆さまに寄り添い、質の高い医療の提供を目指していきます。
2025年1月
