成尾整形外科病院

脊椎外科(腰・首・肩・手足)・関節外科(肘・膝・股関節)を中心とした整形外科専門病院

ごあいさつ

脊椎・関節疾患の治療法を追求

 1977(昭和52 )年の開院以来、脊椎・関節疾患の治療法を追求し、全体術数の約7割を脊椎関連疾患が占めています。3年前に椎間板ヘルニアに対する椎間板酵素注入療法実施可能施設の認定 (日本脊椎脊髄病学会)を受けました。この治療法は保存療法と手術の中間に位置するもので、治療の翌日には退院できる例がほとんどであり、仕事をする現役世代の患者で希望者 が増えています。

 昨年は骨粗しょう症の予防や治療に関連性の高い内科医を対象とした講演会に、当院の医師を講師として派遣し、骨粗しょう症の原因や治療、圧迫骨折との関連などに関する情報を共有しました。当院を受診される高齢の女性の中にも、脊椎圧迫骨折を起こされた方が多くいます。当院では、脊椎圧迫骨折には主に経皮的椎体形成術(BKP) という治療法も行っており、手術時間も短く、翌日からリハビリを開始します。患者さんの多くは1〜2週間の入院期間で改善が見込めますので、QOL(生活の質)向上のための一つの選択肢として考えています。

 当院は5年後の2027年に創立50周年を迎えます。そこで節目の年に向けて、施設の建て替えを含めた準備を進めたいと考えています。今年はプロジェクトチームを立ち上げ、検討を進める予定です。地域に根差した医療機関として、患者さんの身体の負担を軽減する新しい治療技術を磨き、脊椎・関節治療分野をさらに強化していきます。今後も当院の専門性を生かしながら、質の高い医療の提供を目指して参ります。

2023年1月

理事長・院長・医学博士 成尾政一郎