成尾整形外科病院

脊椎外科(腰・首・肩・手足)・関節外科(肘・膝・股関節)を中心とした整形外科専門病院

熊本そけいヘルニア整形外科クリニック

元気になるオルソペディック ブログ

毎日歩けば健康寿命が延びる?理想の歩数とその効果を解説

毎日歩けば健康寿命が延びる?理想の歩数とその効果を解説

 

 Walking健康寿命.JPG

【毎日の歩数と健康の関係】どれくらい歩けば病気を防げる?最新研究が解明!

 Walkingとスマートウォッチ.JPG

【1日何歩歩けば健康になれるの?】

歩くことが健康に良いのは、誰もが知っていることですよね。しかし、「1日に何歩歩けばいいの?」と聞かれると、答えに困る方も多いのではないでしょうか。

これまで「1日1万歩」が健康に良いとされてきましたが、最新の研究によると 1万歩を歩かなくても、健康効果を十分に得られる ことが明らかになっています。

歩数と健康fig4.JPG

2023年に発表されたアメリカ心臓病学会(JACC)の研究では、 「1日約2,600歩から健康効果が現れ、7,200〜8,800歩が最も効果的」 であることが示されました​。

つまり、 「毎日1万歩歩かないとダメ!」と無理に頑張る必要はなく、まずは2,600歩を目指し、できる範囲で増やしていく」 ことが大切なのです。


【歩数が増えると病気リスクはどう変わる?】

歩数と健康fig2.JPG

 

では、歩数が増えると、どのように健康状態が改善されるのでしょうか?この研究では、 1日2,600歩以上で死亡リスクが減少し、7,200歩以上で心臓病のリスクが半分に減る ことが分かりました。

具体的なデータは以下の通りです。

1日の歩数と健康効果

歩数と健康fig3.JPG

  • 約2,600歩:死亡リスクが 8%減少
  • 約7,200歩:心臓病リスクが 51%減少
  • 約8,800歩:死亡リスクが 60%減少
  • 1万歩以上:それ以上の大きな効果は見られない(※ただし健康には良い)

つまり、 1日7,200〜8,800歩歩けば、心臓病や早死のリスクを大幅に下げられる ということです。


【歩き方にもコツがある!効果的な歩き方とは?】

歩数と健康fig5.JPG

歩数だけでなく、「歩くスピード」も健康に影響を与えることが分かっています。

この研究によると、1分間に60歩以上の速さで歩くと、より大きな健康効果が期待できる とのこと​。特に、 88歩/分以上の速さ(やや早歩き)で歩くと、死亡リスクがさらに低下 することが明らかになりました。

効果的な歩き方のポイント

  1. できるだけ速歩きを意識する(60歩/分以上)階段で健康.JPG
  2. 階段や坂道を積極的に使う
  3. 毎日少しずつ歩数を増やす(+1,000歩でもOK)スマートウォッチで歩数管理.JPG
  4. 歩数計やスマートウォッチを活用し、目標を設定する

特に 「とりあえず1,000歩増やしてみる」 だけでも十分に健康効果があるので、無理なく習慣化することが大切です。


【まとめ】「1日何歩」よりも「少しでも多く歩くこと」が大切!

今回の研究から分かったことは、 「1万歩歩かなくても健康効果は十分に得られる」 ということです。

理想の歩数は 7,200〜8,800歩 ですが、 「まずは2,600歩」「次に1,000歩ずつ増やす」 というステップを意識することで、無理なく健康的な生活を送ることができます。

忙しい毎日でも、通勤や買い物のときに 少し遠回りする だけで、歩数は簡単に増やせます。今日から少しずつ歩数を増やして、健康な未来を目指しましょう!

スマートウォッチ.jpg


免責事項

  • 当ブログの内容はブログ管理者の私的な考えに基づく部分があります。医療行為に関しては自己責任で行って頂くようお願いいたします。
  • 当ブログの情報を利用して行う一切の行為や、損失・トラブル等に対して、当ブログの管理者は何ら責任を負うものではありません。
  • 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更あるいは削除する場合がありますのであらかじめご了承ください。
  • 当ブログの情報を利用する場合は、免責事項に同意したものと致します。
  • 当ブログ内の画像等は、本人の承諾を得て、個人が特定されないように匿名化して利用させて頂いております。

当ブログでの個別の医療相談は受け付けておりません。