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運動で記憶力アップ!たった20分の運動が長期記憶を8週間向上させる理由
- 運動で記憶力アップ!たった20分の運動が長期記憶を8週間向上させる理由
【運動が記憶を強化する?最新研究が示す驚きの効果】
「運動が記憶を向上させる」という話を聞いたことはありますか?
これまでの研究では、運動が脳に良い影響を与えることが知られていましたが、最新の研究では たった20分の適度な運動 が 8週間も記憶を強化する ことが明らかになりました。本記事では、運動と記憶の関係について、わかりやすく解説します。
【運動で記憶力アップ!研究が示す脳へのメリット】
長期記憶(LTM)は、学習や日常生活に欠かせない重要な機能です。特に エピソード記憶(過去の出来事や体験を覚えておく能力)は、学習や仕事のパフォーマンス向上に直結します。
今回の研究では、大学生を対象に 運動を行ったグループ と 座って安静にしていたグループ の記憶力を比較しました。運動は 20分間の中程度の有酸素運動(心拍数がやや上がる程度のサイクリング)を実施。その後、15個の単語を覚えてもらい、一定期間ごとにどれだけ記憶しているかを測定しました。
結果として、運動したグループは 6週間後と8週間後の記憶力が有意に高い ことが判明しました。一方で、運動しなかったグループは時間が経つにつれて記憶が減少する傾向にありました。
【なぜ運動で記憶が強化されるのか?】
では、なぜ運動が記憶力を向上させるのでしょうか?
- 脳の神経成長因子(BDNF)の増加
- 運動によって BDNF(脳由来神経栄養因子) というタンパク質が増え、記憶に関わる脳の「海馬」の働きが活性化します。
- 血流と酸素供給の向上
- 有酸素運動をすると脳への血流が増加し、酸素や栄養が行き渡りやすくなります。
- ドーパミンとセロトニンの分泌
- 運動をすると ドーパミン(集中力向上) や セロトニン(ストレス軽減) が分泌され、記憶の定着が促進されると考えられています。
また、研究では 運動後の睡眠 が記憶の固定化に良い影響を与える可能性も示唆されています。
【日常生活で活かす!記憶力を高める運動習慣】
では、私たちの日常生活にどう取り入れれば良いのでしょうか?
- 学習前に20分の軽い運動を取り入れる
- 勉強や仕事の前に ウォーキングや軽いジョギング をすると、記憶の定着が期待できます。
- デスクワークの合間にストレッチや軽い運動をする
- 座りっぱなしの時間が長いと脳の働きが低下するため、定期的に体を動かしましょう。
- 睡眠と組み合わせる
- 運動をした日は 良質な睡眠 をとることで、より記憶が強化されます。
【まとめ】
今回の研究で、 たった20分の運動 で 8週間も記憶力が向上する ことが明らかになりました。日常的に運動を取り入れることで、学習や仕事の効率が上がるかもしれません。
「記憶を定着させたい」「仕事や勉強の効率を上げたい」と思っている方は、ぜひ 運動習慣 を取り入れてみてください!
【参考論文】 Morita N, Ishihara T, Hillman CH, Kamijo K. Movement boosts memory: Investigating the effects of acute exercise on episodic long-term memory. Journal of Science and Medicine in Sport. 2024.
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