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テニス肘の治療法を徹底解説!保存療法から手術までの選択肢
テニス肘の治療法を徹底解説!保存療法から手術までの選択肢
【テニス肘(外側上顆炎)とは?原因と症状を解説】
テニス肘、正式には「外側上顆炎」と呼ばれるこの病気は、肘の外側に位置する腱が痛む症状です。特に「短橈側手根伸筋(ECRB)」と呼ばれる筋肉が原因となることが多く、スポーツだけでなく日常生活でも発症する可能性があります。
一般的には、テニスやゴルフなどのスポーツや、パソコン作業のような反復的な動作が原因となります。痛みは握力を使う動作や、物を持ち上げるときに悪化することが特徴です。
- 主なリスク要因
- スポーツ:テニスやゴルフ、野球など
- 職業:重い荷物を持つ仕事や、パソコン作業を長時間続ける仕事
- 日常生活:繰り返し腕を使う家事やDIY作業
【症状】
肘外上顆炎の主な症状は以下の通りです:
- 肘の外側の痛み:特に手を握ったり、物を持ち上げるときに悪化します。
- 力が入りにくい:握力が弱くなり、ペットボトルの蓋を開けるのも難しいことがあります。
- 肘の外側の圧痛:触ると痛む場所があり、腱の炎症が感じられます。
【テニス肘の治療法:保存療法から手術まで】
テニス肘は、多くの場合、保存療法で症状が改善します。主な治療法は以下の通りです:
- 活動の制限:痛みを引き起こす動作を控える。
- 理学療法:ストレッチや筋力トレーニング。
- 注射療法:ステロイド注射や血小板血漿療法(PRP)。
保存療法で症状が改善しない場合、手術が選択肢となります。手術には以下の方法があります:
- open手術:患部を切開してECRBの病変部を除去し縫合。
- 関節鏡手術:小さな切開でカメラを使って病変を取り除く。
研究によると、手術を受けた患者の90%以上が高い満足度を得ていると報告されています。
【術後のリハビリと復帰への道のり】
手術後は、適切なリハビリが重要です。具体的には:
- 初期ケア:手首を固定するスプリントを使用し、炎症を抑えます。
- 筋力回復:約2週間後から軽いストレッチや筋力トレーニングを開始。
- スポーツ復帰:約3か月で通常の活動に戻ることができます。
重要なのは、リハビリを段階的に進めることです。焦らず進めることで、再発を防ぐことができます。
引用論文
Danaher MJ. For Refractory Elbow Lateral Epicondylitis, Patients Do Well After Excision of the Diseased Part of the Extensor Carpi Radialis Brevis, Regardless of Open or Arthroscopic Technique, Debridement Alone, or Debridement With Repair. Arthroscopy: The Journal of Arthroscopic and Related Surgery. 2025. DOI: 10.1016/j.arthro.2024.12.033
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