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ビタミンK2が夜間のこむら返りを解消?最新の研究結果を解説!

「ビタミンK2が夜間のこむら返りを解消?最新の研究結果を解説!」

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【こむら返りとは?原因と対策を解説】

夜中に突然足がつる「こむら返り」に悩む方も多いのではないでしょうか。特に高齢者の方にとって、この症状は睡眠の始終となり生活の質を低下させます。こむら返りの原因には、筋肉の疲労や水分不足、ミネラルバランスの乱れなどがありますが、特定の治療法は見つかっていませんでした。腰部脊柱管狭窄症など神経圧迫疾患でも生じることが多いです。

そんな中、注目されているのが「ビタミンK2」です。最新の研究で、ビタミンK2がこむら返りの頻度や強度を大幅に減らす効果が確認されました。本記事では、研究内容を詳しく解説し、こむら返り対策の新たな可能性について探ります。


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【ビタミンK2がこむら返りに効く理由とは?】

ビタミンK2は、脂油性ビタミンの一種で、主に骨や血流の出血を停める働きに関与するとされています。しかし、最近の研究で筋肉の収縮調整にも役立つ可能性が示唆されました。

2022~2023年に中国で行われた研究では、65歳以上の高齢者199名を対象に、ビタミンK2(180μg)を毎日採収する群と、プラセボ群に分けて比較しました。その結果、ビタミンK2を採収したグループでは以下のような改善が確認されました:

  • こむら返りの頻度が約1/3以下に減少
  • 持続時間が短縮(約1分未満に)
  • 痛みの強度も大幅に低下

さらに、副作用は一切報告されず、安全性も確認されました。


【こむら返り対策としてのビタミンK2:日常生活への収納方法】

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ビタミンK2は、納豆やチーズなどの発酵食品、肉類(特に鶏のレバー)、サバやイワシなどの魚類に多く含まれています。特に納豆は日本人にとって近い食品で、毎日の食事に収納することで自然に採収できます。また、サプリメントとしても市販されており、手身で必要量を補うことが可能です。

保険適応の薬剤としては、骨粗しょう症治療薬のビタミンK製剤(メナテトレノン:商品名:グラケーカプセル)があります。

ただし、ビタミンK2には注意点もあります。血流をサラサラにする薬(ワーファリン)を最中の方は、ビタミンK2が薬の効果を弱める可能性があるため、採収前に医師に相談することが大切です。

 

【まとめ】

こむら返りは多くの人にとって近い悩みですが、適切な対策を取ることで改善が期待できます。特にビタミンK2は、その安全性と効果から、新たな治療法として期待されています。納豆やサプリメントを活用して、日常生活に収納してみてはいかがでしょうか。

今後、さらに多くの研究が進めば、ビタミンK2の効果がより多くの人にとって明確になり、広く活用される日も近いかもしれません。ぜひ一度、食生活を見直してみましょう。


【参考文献】

Tan, J., Zhu, R., Li, Y., Wang, L., Liao, S., Cheng, L., Mao, L., & Jing, D. (2024). Vitamin K2 in managing nocturnal leg cramps: A randomized clinical trial. JAMA Internal Medicine, 184(12), 1443-1447. https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2024.5726

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