元気になるオルソペディック ブログ
運動しすぎは体に悪いか?ツールドフランスの選手の寿命からの考察
7月になりました。今年の夏も暑くなりそうです。7月といえば、世界3大スポーツのツールドフランスが開催される月です。(3大スポーツ:オリンピック、サッカーワールドカップとツールドフランスと言われています)
ツールドフランスは21日間でフランス全土を1周するもっと過酷なスポーツの1つです。毎日200Km以上の走行、一日獲得標高が4000mととても一般の人には完走できないコース設定になっています。アルプス山脈、ピレネー山脈の山々を軽々と自転車で登っていく姿は圧巻です。(アベルは金峰山でもヘトヘトになります。)
金峰山とラルプデュエズ
少し前の論文になりますが、ツールドフランスの参加選手と一般人の平均寿命を比較した論文です。50%の人が亡くなる平均年齢がツールドフランスの参加選手が81.5歳に対して、一般人が73.5歳と8歳も平均値が高い結果になりました。
Increased Average Longevity among the "Tour de France" Cyclists
高齢者でのランニングなどの運動への参加は死亡率の低下の報告がありましたが、さらに極めて強度の運動トレーニングを行う集団でも寿命が延長することを示したデーターになりました。
運動のしすぎは体に悪いのではないか?と懸念される方がいるかもしれませんが、この論文の結果からは運動しすぎても体(寿命)には悪くない(早死にしない)との結果になりました。
もちろんアスリートはタバコを吸わない、アルコールを取り過ぎないなど日ごろから節制し体に良くない習慣は行わないなどのバイアスはあると思いますが。
一般の人は適度な運動が健康のために有用なことは間違いないです。サイクリングなど有酸素運動は皆に推奨される運動の1つだと思います。熱中症に気を付けて、運動しましょう。
今年のツールドフランスは前年優勝者のヴィンゲゴー(デンマーク)とポガチャル(スロバキア,2020年2021年優勝)の一騎打ちですがどちらもほぼ互角の熱い戦いとなっています。今年、日本人選手は出場してませんが、来年は日本人選手が出場して応援したいです。
Jsportsでツールドフランスを放送してますので、気になる方は視聴してみてはどうでしょうか?
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