部門紹介
リハビリテーション科
入院リハビリ

目的:手術前の患者様の状態を知り、問題点を抽出し、個人にあった治療プログラムを作成いたします。術後、退院時など経過を追うことで、変化がわかりやすく、治療効果を判定し、回復過程を明確にすることを目的としています。
(1)入院時(術前検査ならびに初回検査)
オリエンテーション
患者様の訴え(痛み・しびれ・できない動作等々)をお聞きします。
これまでの経緯、治療の経過や当院に望まれること等々
合併症や運動の妨げとなるリスク、介護保険サービスのご利用状況等々
痛み・しびれ | 強さ、程度、部位 どの姿勢・動作時が強いのかどの姿勢・動作で緩和するか |
---|---|
神経学的テスト | 反射テスト 感覚障害の有無 |
ストレステスト | 関節動き 靭帯のゆるさ等々 |
筋力テスト | 疾患によるものまたは廃用性筋力低下・麻痺があるか |
関節可動域テスト | 関節角度を計測 各関節が正常な動きが行えているかをみます |
形態測定 | 四肢長 四肢周径 |
姿勢観察 | 立位バランス 左右差 |
歩容観察 | 動的バランス 正常歩行との比較 階段昇降の可不可 |
膀胱直腸障害の有無 | 頻尿 残尿感 尿勢低下 等々 |
日常生活動作 | バーサルインデックス |
JOAスコア | 腰椎疾患治療成績判定基準(日整会) |
※すべての疾患で上記全ての検査を行うわけではありません。 疾患に応じた検査内容を選択いたします。
(2)リハビリテーション総合実施計画書の作成
評価結果をもとに、患者様と相談しながら目標を設定し、問題点・今後の治療についてご説明いたします。
1ヶ月1回更新させていただきます。
(3)理学療法の実施
- ⒈ 術後療法
- 主治医の指示に従い、術後翌日から病棟での理学療法を開始いたします。
術後1~2日目には、トイレ洗面動作の獲得を目指し、早期離床をすすめます。
その後、1階フロアにありますリハビリテーション室での運動をはじめます。
疾病による後遺症・残存機能の回復を目指し、患者さまそれぞれの治療プログラムを実施していきます。 - ⒉ 屋外散歩の実施
- 退院は自宅に帰ることを目標にしています。
病院内の歩行が自立し、安全に歩行ができるよう機能改善できたら、屋内だけでなく病院外での歩行を行います。 - ⒊ 退院時生活指導
- 退院が間近になりますと、仕事復帰に向けて必要な動作の獲得や自宅を想定した畳動作(しゃがみ〜立ち上がり)の練習、生活環境に合わせた動作の習得を行います また、手術方法によって再発リスクはさまざまです。
患者様に合わせた注意点・生活指導を行います。 - ⒋ 退院後、外来リハビリテーションをご希望される方
- 退院後初回の主治医診察時に医師にお申し付けください
(リハビリテーション実施には主治医の指示書が必要となります)
(4)病院スタッフとの連携
- 1週間に1回、カンファレンス(医師、看護師、理学療法士、MSW)を実施しております。
- 1週間に1回、回診(医師、薬剤師、理学療法士、MSW)を実施しております。
(5)手術をせず、保存治療の場合
主治医の指示のもと、痛みに応じて理学療法を実施いたします。
安静が必要になる場合もございますが、寝たきりや安静による廃用性全身持久力の低下も懸念し、早期離床をすすめます
以降、(3)2.3.4. 同様の流れ