よく見られる症状
腰椎椎間板ヘルニア
ようついついかんばんへるにあ
腰椎椎間板ヘルニアとは
Lumbar Disc Herniation (LDH)
腰は5つの「椎体」と呼ばれる腰骨があり、そのそれぞれの間にあるクッションの役割を持つ「椎間板」といわれる軟骨があります。
腰椎椎間板ヘルニアは、その椎間板の一部が、後方の神経の通り道(脊柱管内や脊柱管外側)にはみ出すことにより、神経の枝(神経根)を圧迫する疾患です。
神経が圧迫を受けると腰痛や臀部・下肢痛(いわゆる坐骨神経痛)といった症状が出ます。
第4腰椎と第5腰椎の間や、第5腰椎と仙骨の間で起こりやすく、これらの場所だけで全体の90%と言われています。
主な治療方法
腰椎椎間板ヘルニアの約7割の患者さんが、保存的治療(鎮痛コントロールやブロック注射、理学療法)にて、自然に改善すると言われています。
しかし、下肢痛が強く日常生活に支障が出る場合や、下肢麻痺症状、肛門周囲の感覚、機能異常(膀脱直腸障害)が出る場合は、手術の適応となることがあります。
また、保存的治療中、症状がある程度安定していても、治療期間が長期に及ぶ場合には、その期間を短縮するため手術を行うこともあります。
手術では、神経の圧迫因子となるヘルニアの部分を切除し、またその要因となった椎間板の一部を郭清します。
その方法は直視下、顕微鏡下、内視鏡下手術などがあります。
手術について
当院では、「腰椎椎間板ヘルニア」の治療にあたって、主に下記の手術を行っています。