よく行われる手術
棘突起縦割式椎弓切除術
棘突起縦割式椎弓切除術とは
背骨の背中側にある棘突起を縦割して左右に広げて、神経の圧迫を除く手術です。
この手術の利点は、手術中に真上から上下左右に良好な視野が得られることです。
また、本法では、棘突起に付着する筋肉や靭帯をはがさないで棘突起を縦割するため、筋肉の損傷が最小限に抑えられます。
さらに、筋肉に分布する神経や血管の損傷を予防することができます。通常は約5cm程度の皮膚切開で行われることが多いのですが、顕微鏡下で行う場合、皮膚切開も3cmと小さいので、本法の手術後の痛みは従来の椎弓切除術に比べて少なく、筋肉の損傷も少なく、術後早期の社会復帰が可能となり、患者さんにとって有益な方法と考えています。
顕微鏡を使用することで、明るく、拡大された高解像度の3次元的視野が得られ、繊細さが必要とされる、脊髄、神経への操作が安全確実に行えます。
手術時間は1椎間で45分程度、手術後1-2日で歩行可能であり、2-3週間で退院できます。