はくざん 通信 第40号 2004.11.20 ホーム はくざん通信の目次に戻る
第三者評価と成尾整形外科病院
第三者評価とは
病院の評価が行われています。第三者とは、事業者(病院・医院)、利用者以外の第三者を意味し、中立的な立場からの評価を進めています。医療分野での代表的な評価には2種類あり、「ISO9001」と「日本医療機能評価機構」が有名です。
ISOとは:国際的に製品やサービスの標準化を進めている民間主導型の非政府組織です。ISOが進めている標準化には大きく分けて2つあります。
(1)規格・マーク・サイズ等の「物」に対する規格
(2)仕事のやり方(管理の仕組み)を標準化した規格
ISOの中で、ISO9001の管理対象は「会社(病院)の質」、目標は「顧客満足」です。計画(P)、実行(D)、確認(C)、見直(A)による改善も対象になっています。
日本医療機能評価機構(略して「評価機構」あるいは「機構」;Japan council for quality health care)とは:医療の質の保証を目的に厚生労働省や日本医師会・日本病院会などの合同出資により設立された第三者機関です。日本では、この評価機構による評価・認定が普及してきています。
評価機構による評価内容は7種類あり、「6つの領域と固有項目」に分けられています。以下にもう少し詳しく解説します。
第1領域は「病院組織の運営と地域における役割」です。
病院の理念、基本方針、役割、将来計画、運営のほか、情報管理、職員の教育・研修、サービス改善活動、地域との連携や協力、病院案内整備などが問われます。
第2領域は「患者の権利と安全の確保」です。
患者の権利の尊重、患者-医療者のパートナーシップ、説明と同意、安全確保のための体制・手順、情報収集・分析・改善、医療事故への対応、院内感染管理、医療事故防止マニュアル整備などが問われます。
第3領域は「療養環境と患者サービス」です。
接遇と案内、患者・家族の意見の尊重、快適な療養環境、災害時の対応、入院案内整備などが問われます。
第4領域は「診療の質の確保」です。
診療組織、診療録管理、入院診療の計画的対応、検査の実施と診断の確定、薬剤投与の管理、手術・麻酔・処置の適切性、栄養管理、効果的なリハビリテーション、QOLへの配慮、緊急時の対応、医療の継続性の確保、診療の質の保証などが問われます。
第5領域は「看護の適切な提供」です。
看護組織の確立、運営、職員の能力開発、看護の実践と責任体制、検査や与薬実施と看護、周術期の看護、逝去(せいきょ)時の対応、看護ケアの評価と質向上の努力などが問われます。
第6領域は「病院運営管理の合理性」です。
人事管理、財務・経営、施設・設備管理、業務委託、訴訟等への適切な対応などが問われます。
固有項目は、精神科に特有なものや、療養病床を申請・運用している病院に固有の項目が問われます。
これらの項目を点数化して評価し、認定がなされます。
病院の評価
日常の診療の中で、精密検査が必要と判断された時、どのような医療機関が、どのような基準で選択されているのでしょうか? 日本経済新聞社は雑誌「日経メディカル」の2004年7月号で、以下の3つの視点から、600点満点で、評価を試みています。
@医師の技術評価(300点満点で)
A患者の満足度(200点満点で)
B病院機能の評価(100点満点で)
このような3次元の視点から評価した調査から、人気病院には、以下の4つのタイプがみられました。
A:業界評価型:医師と機構の評価が高い
公立の病院に多い。時には、患者からの評価が低く、医師が「よかれ」と思って患者を紹介しても患者自身は満足しない事もあるようです。
B:患者志向型:患者評価が高い
民間立に多い。
C:現場重視型:医師と患者の評価が高い
専門病院に多く、医師と患者からの評価は高いが機構評価とは、食い違う。
D:機構適応型:機構評価が高い
「技術が優れている」「患者の満足度が高い」「運営がしっかりしている」。理想の病院は、このような「医師」「患者」「機構」からの評価の三拍子がそろっている病院と言えるでしょう。 「機構」とは、「日本医療機能評価機構」の事です。当院でも、評価機構の評価項目に沿って、「理念、基本方針、患者の権利」などを明文化し、病院システムを整備していくことになりました。
効果:第三者評価の実施により、次のような効果を期待することができると言われています。
1.医療機関が自らの位置づけを客観的に把握で き、改善すべき目標もより具体的・現実的なものになります。
2.医療機能について、幅広い視点から、また蓄 積された情報を踏まえて、具体的な改善方策の相談・助言を受けることができます。
3地域住民、患者、就職を希望される人材、連 携しようとするほかの医療機関への提供情報の内容が保証されます。
4.職員の自覚と意欲の一層の向上が図られると ともに、経営の効率化が推進されます。
5.患者が安心して受診できる医療機関を増やす ことになり、地域における医療の信頼性を高めることができます。
看護部門の理念 (成尾整形外科病院)
思いやりのある看護を提供します
目標
1.看護の質の向上 ・患者様の権利を尊重 ・専門職としてふさわしい接遇態度を身につける
2.業務改善
・看護業務の見直し
3.安全対策と事故防止
・医療事故防止マニュアルの 活用と見直し
4.継続看護の実践と充実 ・看護記録の充実〜見直し
・看護基準の見直し
サザンカ(山茶花)
患者の権利
当院では、患者の皆様と病院の信頼関係を密 接なものとし、より良い医療を目指すため患 者の権利に関する宣言を確認いたします。
○個人の尊厳
病を克服する主体として、人格を尊重された 医療を受けることが出来ます。
○平等で良質な医療を受ける権利
平等で現在の医療水準に基づいた安全な医療 を受けられます。
○情報を得る権利
自らの状況を知るために必要な情報を得るこ とが出来ます。
○選択の自由と自己決定の権利
提供された情報を基に、自己の自由な意思で 医療行為を受けたりあるいは、拒否する事が できます。
○プライバシーの権利
診療の過程で得られた個人情報は厳正に守ら れます。
患者の責務
○医療チーム当事者の一人として協働し、医療 従事者の助けを受け、自分の病に対して闘う 責務があります。
○治療法については医師からの説明を受け、理 解したうえで自らの意思で選択する責務がありま す。
○医師に対して病に係わること、自分の身体精 神に関して知りうるすべての情報を正直に正 しく伝える責務があります。
○人の道に反する事はしない責務があります。
○院内の規則を守る責務があります。
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