はくざん 通信 第27号 2003.03.24 ホーム はくざん通信の目次に戻る

一般に「かぜ」の症状は、くしゃみ、咳、のどの痛み、鼻水などが主で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することは滅多にありません。
しかし「インフルエンザ」は全身症状を伴い、最高39 〜 40℃の発熱、筋肉や関節の痛み、倦怠感、時に脳炎や肺炎を起こすなど重症化しやすい疾患です。普通の「かぜ」とは異なるという認識が必要です。
以下の3つのチェックポイントがそろうことがインフルエンザの特徴です。
柴胡剤などを含む、ある種の漢方薬にも免疫力を高める効果があります。1ヶ月ほど前から内服を続けると予防によいと言われています。
最も確実な予防は流行前にワクチン接種を受けることです。下記のハイリスク群やその家族、医療従事者や職員は、早めにワクチン接種をしておきましょう。
*ハイリスク群(インフルエンザの合併症が極めて起こりやすい人々)は、高齢者、心臓や肺に慢性の病気を持つ人、糖尿病や腎臓病のある人、気管支喘息を持つ小児などです。
インフルエンザワクチンは、接種してから実際に効果を発揮するまでに2ヶ月ほどかかります。
ワクチンは1回接種でも効果があります。
流行期間は12 月〜 3 月ですから、11月頃までには接種を終えておくと、より効果的です。予防接種を受けることでインフルエンザにかかりにくくなり、かかっても重くならなくなります。成人では80%、65
歳以上では40%ほどインフルエンザを予防できると言われています。
普通のかぜには無効です。
今までのかぜ薬は「症状を軽くする」ものの、「治療する薬」ではありませんでした。
解熱鎮痛剤は高熱や痛みの症状を緩和させる対症治療です。市販のかぜ薬も熱、咳、鼻水などの症状を抑える薬です。インフルエンザに直接効くものではありません。
抗生物質も、細菌が原因の合併症には有効ですが、インフルエンザのウイルスには効果はありません。
小児の解熱剤として、 アスピリンなどのサリチル酸系解熱剤、メフェナム酸やジクロフェナクナトリウムを使った解熱剤は、脳症を重くすることなどが指摘されていますので、15歳未満のインフルエンザ患者には投与しないことになっています。小児の解熱にはアセトアミノフェンの処方が適当と言われています
インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が開発され、保険適応となりました。
これらの抗ウイルス薬は、医師の診断と処方が必要ですので、かかったな、と思ったら早めに医師にみてもらいましょう。
抗ウイルス薬は体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬で、 病気の期間と症状の重さを軽減する効果が優れており、重大な副作用も報告されていません。
ただし、治療効果をあげるためには症状が出てからなるべく早く(48 時間内に)服用する事が大切です。
乳幼児がお茶やジュースなどの水分をとったあとすぐに吐いて元気がなくなった、けいれんを起こしたなどのときは、すぐに小児科を受診してください。脳炎、脳症の合併症の可能性を考える必要があります。
小児が解熱鎮痛剤を服用すると「ライ症候群(急性脳症の一種で重篤な病気)」になる危険性があります。他にも解熱剤で急な体温の低下や血圧の低下を引き起こすケースもありますので、小児専門の医師に相談し、小児用のおだやかな解熱剤やかぜ薬を使用してください。
インフルエンザは特に高齢者にとっては命にかかわり、「老人の最期の生命のともしびを消す疾患」とも言われています。
まずは予防。そして、かかったかなと思ったらできるだけ早く医師の診断を受けましょう。
高齢者は普通の感冒でも肺炎になりやすいので注意しましょう。
参考サイト:http://influenza.elan.ne.jp/index.php3
中外製薬のサイト。説明が充実している。
http://www.tanuki.gr.jp/mt/yobou/100/100.html
インフルエンザ100の質問と回答(小児科医・毛利先生)
http://influenza-mhlw.sfc.wide.ad.jp/
厚生労働省のサイト
http://www.med.or.jp/influenza/ 日本医師会、
http://www.nhk.or.jp/kenko/ NHKなど
(編集:医局 野上俊光)
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